炉
炉は熱や温もりを伝える。
古来の日本家屋では、囲炉裏の火種を絶やすことなく、日々の生活をつなげていた。
暖をとったり煮炊きをしたり…それは生活の一部であり、コミュニケーションの中心でもあった。
茶道では「風炉」という湯を沸かす囲炉裏を指し、おもてなしや侘び寂びを表すものである。
また「炉」という漢字は、ストーブやオーブンを指す文字としても使われる。
海外では1つの薪オーブンを村人で共有して、パンや料理を作る文化もあった。
私の仕事はこの「炉」のように、人々にとって、糧を生み出す機能であったり、 コミュニケーションの中心であったり、なんとなくほっこりする存在であったり、 そのようなものでありたいと思う。
熱は活動のエネルギーであり、人としての体温でもある。
熱があり続ける限り、人の生活はなりたつ。
囲炉裏の種火のように、小さくとも熱く絶やさずつなげていきたい。
「炉」という漢字は「火…ひ」と「戸…と」でできている。
「ひと」
炉を2つならべることで「人と人」を並べることができる。
人と人があってこその存在。
この「炉」という字に想いをこめて、炉炉という社名とする。
合同会社 炉炉
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